松田農園について

標高265mの小笠山から西武と南部に手のひら状に伸びるなだらかな山の麓に茶畑が広がる静岡県袋井市豊沢・三沢地区。南北朝時代、京都の領主に茶を上納した記憶が残るこの地で100年以上に渡り、松田農園はお茶を作り続けてきました。当地は、水はけの良い礫質土壌(石の多い土)、地下に流れる小笠山の伏流水、昼夜寒暖の差が大きく、夏は夜間に山から涼風が流れ込むことで、風味豊かな茶葉が育まれています。

ふかふかでいい匂いがする土が、美味しい作物を作ります。当園では、茶畑に厳選した堆肥や茶草場で採った山草、発酵させた自家製竹チップ等を施します。それらが土の乾燥を防ぎ、紫外線から微生物んぼエサとなって、ふかふかな土ができあがるのです。除草剤を使わず、草はひとつひとつ手で取り除いています。愛情と手をかけることで滋養豊かな土になり、味わい深いお茶が育ちます。

豊かな土壌は酸素が深くまで入ることで根を丈夫にし、沢山の栄養分を吸い上げ、元気な茶葉を作ります。また、様々な生き物が共存し自然のバランスを保っているので、農薬も必要ありません。そんな茶葉の栽培から、自家工場で品種に合わせた方法で製茶まで一貫して行う。小さな自園自製だからこそ、他のお茶を一切ブレンドしない単一品種のお茶(シングルオリジン)作りにこだわっています。